無気力系恋愛
放課後。


今日から委員会活動が始まる。
昨日の説明会で明日の担当も決めていたのだ。
決め方は単にくじびき。
先に引いた方から帰ったから、私は誰とペアなのかわからなかった。
ま、扱いにくい奴じゃなければいいのだが。




「あ。昨日の。」


.........


「なっ...なっ...なんでお前がそこにいるぅぅぅっ!!!!!!」


そう、受付のカウンターに頬ずえを突いてぼーっとしていたのは、紛れもない。
夜咲高校全女子生徒憧れの存在である、櫻井裕太だった。



「......なんでって...俺が昨日くじ引いて今日になったから。」

「はっ!!」


思い出した。そうだった。
......まさか...よりによって奴と一緒になるとは......


完全に扱いにくいに決まってる。
どうせ、女子にちやほやされて俺様ぶってる奴に違いない...。


〝俺の命令に従え〟とか...
〝俺はこの高校の女子生徒が憧れる王子様だぜ?キラン〟とか...


そんなことをほざくのだろう......


最悪だ......。
ほんっとに最悪だ....。


私は、奴のとなりの椅子に座るまでにどれだけシミュレーションをしたか...いうまでもない。


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