無気力系恋愛
翌日。


「行ってきます。」


と言っても、親は先に家を出るためあいさつの意味がない。
そろそろ辞めるべきであろうか...と、玄関ドアを明けた先に...



「ぉ、おはよ。」


「さ、櫻井ぃぃぃ!!??」


吃驚仰天とはこのことか、まさか朝っぱらから奴に出会うことになろうとは。


あぁ、また心臓が得体が知れない鼓動を始めた。



「な、なぜいるのだ...。」


「なぜって...俺いっつもこの時間に家出るからだけど?」

と、人差し指で何かを示している。


「あっ......。」


そう、奴の家は家の隣だった。
ならば、櫻井が言っていることもでたらめではない。


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