純愛恋桜
青年は桜木に向き直すと問いかける
「桜木の妖精さん
もしよければ、その姿を私達に見せてはくれませんか?」
青年の問いかけに、零は答える
「人は皆、僕たちを斬ろうとする・・・
あなた達は斬らない?」
(複数か・・・)
零の言葉に皆一斉に刀に手をかける
それに青年は、皆の方を見て首を横に振る
「・・・ちっ!」
青年のそれに副長と呼ばれた男は
舌打ちをすると桜木に声をかけた。
「おい!
桜木の・・妖精だっけか?
すぐには斬らねぇからさっさと出てきやがれ!!」
男の言葉を聞くと
零は千秋の手を引き、桜木の後ろから
男たちの見えるとこまで出てきた。