純愛恋桜
千秋の言葉にその場に居た誰もが
動揺した
そして疑った
この場から逃れたい嘘なのだと。
しかし、近藤だけは千秋の言葉を信じようとしていた
確信はないが
そういう千秋の目は偽りのないまっすぐな瞳だったからだ
「私は君の言葉を信じようと思う。
しかし、この場にいる者達はそう簡単には信じてはくれないだろう
・・・・何か、未来から来たという証拠などはないかな?」
優しい言葉をかける近藤の言葉に偽りなどない
だが、証拠がなければ信用などできない
そんなことはわかっている
そこで千秋は言葉を選びながら近藤に言う
「近藤さん
私達が未来から来たということが証明されればいいんですよね?
でしたら、私達の方からいくつか質問をさせてください。
未来に伝わっていることが
事実とは限らない点があるとは思いますが、私達は私達にわかるだけのことをしたいと思います。
それでも証明できなかったら
どうぞお好きにお斬り捨てください。」
最後の言葉は千秋の覚悟とツンデレ発言だ
その千秋の覚悟をわかってか
近藤はニカッっと笑って言う
「よし!いいだろう!!
なんでも答えてやろうでわないか!」