純愛恋桜


副長の言葉と同時に

周りに居た男たちも零たちを
より一層怪しむように睨みつけ

千秋も零の発言に額に汗がにじむ・・・




そのような周りの状況にも怯む事なく
零は続けた


「別に、馬鹿にしてなんていませんよ。

ただ、結成されて間もない壬生浪士組の
歴史に残るような出来事を、直ぐに証明しろなんて言われても

それは無茶ってもんですよ?」



ケッロっとした顔をして言う零に続き
副長は眉間に皺をよせて言い放つ


「お前・・・今の状況わかってんのか?」


その言葉の意味はいくら馬鹿な零でもわかっていた。




今ここで自分たちが嘘をついていない。

未来から来てしまったということを証明できなければ
怪しまれて斬られてしまうということくらい。
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