純愛恋桜

しかし、零と千秋はまだ緊張の糸が切れないままだった。

ニコニコと優しげな笑顔を向けてくる沖田なのだが

その言葉には
まだ信じられてはいないという意味が深く込められていたからだ


”未来が証明できるまで”

もしも証明出来なかったら斬られる
証明できてもどうなるのかさえわからないままだったからだ



それでも
とりあえず今は殺されずに済みそうだ。







しかし、その影は唐突にもやってくる


「とりあえず、貴女たちが証明できる
未来の出来事を教えてください。

もし、それが証明できなくて
近藤さんを惑わすだけでしたら
私が貴女たちを介錯してあげますから安心してくださいね♪」


沖田の黒い影
近藤のことこなると彼の白い笑顔は黒く変わる


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