純愛恋桜

沖田の笑顔が黒に変わり始めたところで、ひとまず安堵した近藤が声を掛ける。


「総司、二人の女子をあまり困らせるものじゃないぞ。」

「・・・近藤さん。」


近藤の言葉にしょんぼりする沖田
どうやら憧れの近藤には弱いらしい


そんな沖田をよそに
近藤は二人に歩み寄り


「怖がらせてしまってすまないね;

私はここで局長をしている
”近藤 勇”だ!よろしく頼むね」


近藤は強面の顔を微笑ませながら言ってくれた。


顔はともかくとても優しい雰囲気の人だ
そんな近藤に二人も自然と微笑み挨拶をした。



「・・・いやぁ
ひとまず安心と言ったところだが
先ほど話していた君達の知っている

証明できる未来とやらを話してはもらえないかな?」


安堵するも束の間
近藤は少し真剣な表情になり問いかける

その問に零も気を引き締め
答える。
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