純愛恋桜


「・・・わかりました。
言ってみてください」


さっきよりも暖かい笑顔で、仏のような男が零へ言うと

零も安堵し口を開く。



「ありがとうございます。

では・・・
文久三年 六月三日
『芹沢鴨・山南敬介・沖田総司・永倉新八・斎藤一・平山五郎・野口健司・島田魁ら』

堂島川での舟遊びの後、大阪力士たちと乱闘になります。

もし、これが当たってたら信じていただけますか?」





零の言葉を最後まで聞くと
その男はにっこりと頷きながら言う


「えぇ、それだけ詳しければ十分です
しかし、まだ名乗ってもいなかったのに
私の名までも出てきたことには驚きました!」



その言葉を聞き、零は目を輝かせながら答える

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