純愛恋桜


零や千秋が六月までは
とりあえず斬られないことが決まった後

近藤、山南、土方はそれまでの二人の待遇について話す為に部屋を出て行った。




三人が出て行くと

それを合図かのように
ずっとそわそわしつつ黙っていた男たちが、一斉に二人に駆け寄る


「いやぁぁぁぁ!
よかったなぁ!!二人共!」

と一人の大柄な男が
突然二人を抱きしめる

その男は、そこそこ整った顔に
鍛え上げられた肉体が着物を着ていてもわかるくらいに主張していた

「漢」という言葉がピッタリな人だ



「おいおい、新八
まずは自己紹介が先だろうがよう!

あ、俺は原田 左之助!
色々戸惑ってるみたいだけど安心しな
悪いようにはしねぇさ」


また違う男が
そんな彼を二人から引き剥がしながら
優しい口調で話しかけてくる

新八と言われた大柄な男とは
また違い

タレ目が印象的な色男だ
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