純愛恋桜

その後、近藤たちに呼ばれ

二人は三馬鹿と別れ
近藤の部屋へと来ていた。


近藤、土方、山南の前に座らされ
今後自分たちがどうなってしまうのかと、不安にかられそうになりながら待っていると

近藤の重い口が開いた。


「えー、とりあえず
君たち二人は身の素性が分かるまで
この、壬生浪士組が預かることにした。

それで当面の間
君たちには観察をつけて此処に住んでもらうことになったのだが・・・」

と、近藤は言葉を詰まらせてしまった。



そんな近藤を見かねた土方が口を開く



「・・・ったく。


『働かざる者食うべからず』だ

お前ら炊事洗濯くらいできんだろ?

だからお前らには
観察付きで女中をやってもらうことになったからしっかり働けよ。」


「土方さん!」

土方がぶっきらぼうに言った後に
零が片手をあげる。
< 42 / 65 >

この作品をシェア

pagetop