純愛恋桜
そうやって沖田に声をかけようとしていると
先に沖田がこちらに気づいた。
「あ!近藤さん♪
・・・っと、皆さんどうしたんですか?」
沖田は近藤の姿を見つけると
子犬のような顔をして、真っ先に駆け寄ってきた。
「おう、総司!
桜井くんが剣術を嗜んでいるというので、その腕を試して見てみようと思ってきたのだよ」
「・・・へぇ~」
満面の笑みで近藤がそう言うと
ちょっと残念そうな顔をする沖田。
沖田は零の方をジッと見つめた後
「近藤さん!私に桜井さんの相手をさせてください」
と、言った。