純愛恋桜


その言葉に誰しもがギョッとした



「おいおい、総司・・・
いくらなんでもお前が相手することはねぇだろ

相手は女なんだから
其の辺の平隊士で十分だろうよ。」


「そうですよ、沖田くん。
いくらなんでも相手は女子なのですから、貴方が相手なんてしたら怪我をさせてしまいます。」


自ら零の相手を志願する沖田に
土方と山南が止めに入る。

零の腕はまだ分からないが

年端もいかない女子に、浪士組一とも言える剣豪の相手をさせるわけには行かない。



そんな二人の制止を気にもせず
沖田は近藤に歩み寄る


「ね!近藤さん!!
いいでしょう?
ちゃんと手加減しますから・・・っ!」


子犬のように頼む沖田に近藤は弱い。


そして、零の腕試しの相手は
手加減をするという条件付きで、剣豪の沖田に決まってしまった。


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