純愛恋桜
「この書物・・・
見ての通り鍵がかかってるでしょ?」
零は書物の鍵のついた部分を千秋に見えるようにする
「そんだけ大事なもんなんでしょ・・・」と千秋
そんな千秋をよそに零は話を進める。
「それでね!
この本を見つけてから一年ほど図書婆に頼み込みまして・・・
『卒業するときにだったら見てもいい』
という
許可を得まして!鍵もらっちゃった♡」
この時千秋は嫌な予感がした
毎日放課後大図書館に通う零
日々やつれて行く図書婆・・・
「あんたが毎日図書婆に頼みに行ってたから
あんなに図書婆がやつれてたんだね
・・・もう90なのに;」
「な!失礼な!
図書婆がもっと早く許可くれたら
私だって毎日新選組本漁りにしか行かなかったようぅぅぅ!!」
「あー、はいはい
それよりそれ
見るんじゃないの?」
ほっぺたを膨らませプンスカする零を無視して
気をそらさせる千秋であった
「ああぁ!そうだった!!
秋ちゃん一緒に見よう!」
「…うん。」
(あんまり興味ないけど)
カチャッ
そして二人は書物の鍵を開けた…