純愛恋桜
「土方さん・・私の話聞いてました?」
「あ?」
「彼女は強い。
だから幹部の誰かに付かせれば
もしも間者だったとしても、そう簡単には情報は奪えないですし
我々幹部もそう弱くはありませんから、最悪でも相打ちくらいに止めることもできますし・・・
それに、味方になって頂ければそれほど心強いことはないと思うんですよ。」
柄にもなく真面目な話をする沖田に、土方はいつもより深く眉間にしわを寄せた。
そんな土方をよそに近藤が口を開く
「よし!総司の言うとおりだ!!
たしかに間者だったとしても、幹部がそばにいれば何の問題もないだろう!
もしそうではなく、味方になってくれるとしても心強いからな!」
「ちょっ!近藤さん!?」
「確かにそうですね
私も、沖田くんや近藤さんに賛成しますよ」
「山南さんまで!?」
どんどん進む話に納得できない土方を見て、沖田が意地悪な笑みを浮かべる
「誰の小姓がいいですかねー?
私は土方さんがいいと思うんですけど♪」
「はぁぁぁっ????」