純愛恋桜
スー・・・・
「ふんがっ!」
土方が戸を開けると同時に
中から白い煙と強烈な煙管の匂いが零を襲う。
「何してんだ、早く入りやがれ。」
目と鼻を抑えてうずくまるようにしゃがむ零をみて
不機嫌そうな顔をしてせかす土方
そんな土方を涙目のになりながら睨みつける
「な、なんだよ」
(泣くほど嫌だったのか…?)
「土方さんのお部屋臭いです。」
「・・・・。」
零の正直な言葉に少し傷つきながらも
イラッとした土方は、零を臭いと言われた部屋に黙って放り入れた。