純愛恋桜


放り入れられた部屋は
ぐしゃぐしゃに丸められた紙くずや、大量の書類で埋め尽くされるほど散らかっていた

「・・・・汚い。」

「あ?」

そう一言呟いた零は、土方のことをガン無視して動き出した。


スパーーーーーーン
零は粋酔よく戸を開ける。


「まずは換気です!
こんな煙たい部屋なんかにいたら
土方さんみたいになっちゃうので嫌です!」



ガサガサガサ・・・


「この辺の紙類もとりあえず一箇所にまとめましょう!
こんなんじゃ寝ることは愚か、座ることもできないですよ。」


「おい、ちょ・・・!」

零が書類や本をまとめていると、土方が焦ったような声をあげた。

< 64 / 65 >

この作品をシェア

pagetop