狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
ⅩⅩⅢ 止まらない愛錠
?逢生ありすより皆様へ?

すみませんここのページを飛ばしてしまいました。
編集しなおしました|゚ェ゚;)






アオイは窓辺へ向かおうと懸命に腕を伸ばし、前に進もうとする小さな足はモゾモゾとシーツの上を這っている。

すると窓辺の小鳥たちも彼女を応援するように、さらに声高らかな音色を奏で始めた。




―――どれくらい頑張っただろう…アオイの疲れ切った小さな手足の努力がとうとう報われる時がきた。





あと少し、あと少しでベッドから抜けられる…と思った彼女だが、シーツが足をとらえ…なかなか離してくれない。強行突破を試みようとしたアオイが勢いよく身を乗り出すと…




わずかに動いた真っ白なシーツがキュリオの腹部をかすめ…




「…ん…」




眠っていた美しい王の意識を徐々に覚醒させていく。キュリオは朦朧(もうろう)とする中、記憶を呼び覚ますようにゆっくり瞬きを繰り返した。






(私は…眠ってしまっていたのか…?)





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