狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
2.1ねん1くみ銀髪せんせい
『廊下を走るな!!』
『ひまわりのたねを勝手に採らない!!』
『みるくは人肌ていど!!』
『男は近寄らない!!』
『きぅけつきを見たら銀髪せんせいへ!!』
『※重要!!テストに出ます※
あおいが泣きだしても銀髪せんせいへ!!』
『※危険!!※
すぐにガーラント教頭を呼ぶのだ!!』
最後から2番目の張り紙が気になる。
「…あおい?もしかしてこの子が…」
怒りに震えるうぃすたりあ。
そして張り紙から一歩二歩下がり…さらに副担任を追いかける。
…しかし…どうやら見失ってしまったようだ。
「ちっ…」
目の前を歩いていたはずの彼女の姿はなく、チャンスを逃したと焦ったうぃすたりあ。
…だが、その心配はどうやら不要のものだったらしい。
数メートル先にある一際美しく飾り付けられた扉には丁寧に書かれた張り紙が一枚。
「…みつけた…」
「……ふっ…おばかな銀髪せんせい……」
『❤銀髪せんせいとあおいが眠っています❤おそうじは結構です』
うぃすたりあは悲しそうな瞳でその張り紙を見つめていた―――
❤おしまい❤