狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
XXXⅥ―ⅰ キュリオとダルドの出会いⅠ
すると背後のダルドは驚いたように美しい彼の顔を見つめた。
「…キュリオは…この悠久の王様、なの…?」
信じられないといった様子でダルドは深呼吸し…意識を集中させる。
「…っ!!」
そして何かを感じ取った彼は、ゴクリと喉を鳴らした。
…キュリオを取り巻くオーラも優しさも、いつもこの悠久満たしている彼の気配そのものだったからだ―――