狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】

XXXⅧ―ⅲ 大魔導師との再会Ⅲ



キュリオとアレスがそんな話をしていると、ガーラントとの話がひと段落ついたダルドが振り返って答えた。



「君、アレス?」



「…は、はいっ!!ガーラント先生の元で修行させていただいております魔導師のアレスと申しますっ!!」



深々と頭を下げたアレスを見たダルドは静かに口を開いた。



「うん。さっきの見習いの剣士より…まだまし」



顔をあげたアレスはダルドの言葉に小さく首を傾げる。



「さっきの見習いの剣士…?」



二人の様子を見たキュリオとガーラントは顔を見合わせクスリと笑った。



「ダルド殿は先にカイのところに行かれたのですな?」



「あぁ。彼の未熟さをダルドはだいぶ嘆いていたよ。楽しみはこれからだとわかってもらえたかどうか…」



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