狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
その24
―――そこから数年後、エデンは彼女の冷たく動かぬ体を抱き締めている。
"すまない…すべてが手に負えなくなる前に俺に出来たことがあったはずだ…"
そう後悔するエデンの前で…漆黒の衣を身に纏った長身の男が声をあげた。
"何を今更…っ!!彼女を見捨てた貴様が言えた事か…っっ!!"
エデンに掴みかかるクジョウの手は震えている。
"…おやめなさいクジョウ。エデン殿のせいでは…ありません……"
白い腕が伸び、怒り狂うクジョウを制したのは…これ以上にない絶望に項垂(うなだ)れるセンスイの手だった―――。
"すまない…すべてが手に負えなくなる前に俺に出来たことがあったはずだ…"
そう後悔するエデンの前で…漆黒の衣を身に纏った長身の男が声をあげた。
"何を今更…っ!!彼女を見捨てた貴様が言えた事か…っっ!!"
エデンに掴みかかるクジョウの手は震えている。
"…おやめなさいクジョウ。エデン殿のせいでは…ありません……"
白い腕が伸び、怒り狂うクジョウを制したのは…これ以上にない絶望に項垂(うなだ)れるセンスイの手だった―――。