狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
その35
「クジョウ…センスイ…お前たちは間違っている!悠久になんの恨みがあって…」
「貴様には関係のない事だ」
冷たく言い放ったクジョウの瞳には昔年(せきねん)の恨み込められている。
『……』
うつろな瞳のセンスイがエデンを見上げるが、今の彼の瞳にうつるのは…
『…ン…貴様よくもっ…すべての始まりは…全部お前が…っ…!!』
怒りに震えるセンスイの声。強く握りしめられた拳からは血が滲んでいる。
―――ドクン…ドクン…
『…っぅぁあああっっっ!!!』
叫び声とともに結っていた彼の髪がほどけ、沸き上がる爆風と地鳴りに長い髪が逆立っていく。
ビリビリとまるで雷撃を纏ったセンスイの体から溢れ出る力は、長年近くにいたエデンまでもが舌を巻くほどの凄まじいものだった。
「…まさか…お前…」
やがて何かを感じ取った<雷帝>がはっとセンスイの頭上を見やる。
「…セシエル様…」
「さて…何が出てくるかな」
この時を待っていたかとばかりにセシエルの瞳が妖しく光る。
『…ぐぁぁあああああああっっっ!!!』
もはや正気を失ったセンスイの両手が掲げられ、彼の頭上に広がる謎の空間が大きく口を開け始めた。
『…貴様…っ…貴様らさえいなければっ!!』
徐々に姿を現し始めた輝く何かが今、センスイの手中に収まった―――。
「貴様には関係のない事だ」
冷たく言い放ったクジョウの瞳には昔年(せきねん)の恨み込められている。
『……』
うつろな瞳のセンスイがエデンを見上げるが、今の彼の瞳にうつるのは…
『…ン…貴様よくもっ…すべての始まりは…全部お前が…っ…!!』
怒りに震えるセンスイの声。強く握りしめられた拳からは血が滲んでいる。
―――ドクン…ドクン…
『…っぅぁあああっっっ!!!』
叫び声とともに結っていた彼の髪がほどけ、沸き上がる爆風と地鳴りに長い髪が逆立っていく。
ビリビリとまるで雷撃を纏ったセンスイの体から溢れ出る力は、長年近くにいたエデンまでもが舌を巻くほどの凄まじいものだった。
「…まさか…お前…」
やがて何かを感じ取った<雷帝>がはっとセンスイの頭上を見やる。
「…セシエル様…」
「さて…何が出てくるかな」
この時を待っていたかとばかりにセシエルの瞳が妖しく光る。
『…ぐぁぁあああああああっっっ!!!』
もはや正気を失ったセンスイの両手が掲げられ、彼の頭上に広がる謎の空間が大きく口を開け始めた。
『…貴様…っ…貴様らさえいなければっ!!』
徐々に姿を現し始めた輝く何かが今、センスイの手中に収まった―――。