狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】

その47

「…っ…!!」


ヒビこそ入らなかったものの、センスイの力を受けたセシエル体が後方に吹き飛ぶ。


『…ハァッ…ハッ…ッ…』


「セシエル様っ!!」


すぐさま攻撃魔法を神剣に込めたキュリオがセンスイに襲いかかる。


『…ッッ!!』


銀髪の王が新たな神剣を煌めかせ、心の臓目がけて突きを放つ。


荒々しく呼吸を乱したセンスイはセシエルを吹き飛ばした時に力を使い過ぎていたのだろう。

キュリオの攻撃を避けきれず、豹変したその瞳が大きく見開かれた―――…。


すると…


「なにっ!?」



―――キイィィンッ―――



クジョウの聖剣が彼らを守ったとき同様、センスイの握りしめた何かが淡い光で彼の身を包み…一筋の光の柱が立った。


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