狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】

Ⅶ―ⅳ 異国の色合い?



「…何かありましたかな?キュリオ様」


その様子をみていたガーラントが不思議そうに問いかけてくる。


「ああ、この子のことで少し…な」


「聖獣の森で拾われたとの事でしたが、いやはや不思議なこともあるものですなぁ…」


赤ん坊をまじまじと見つめるガーラント。
するとキュリオも視線を落とし幼子を見つめた。


「悠久の者ではない可能性が出ているんだ。だから先程他国への手紙も書いた」


「ふむ…たしかに他の国の者かもしれませんな、珍しい髪と瞳の色をしておる…」


考えるように豊かな顎鬚をなでるガーラント。
そんな彼は悠久の頭脳とまで謳われ、大魔導師の称号を賜った過去1,2を争う優秀な人材なのだった。


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