狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
前夜Ⅴ
「…っすすす、すみません…っ…」
「……」
どんどん赤らんでいく剣士の頬を見たアオイは…ズイと顔を近づけ、柔らかな手のひらをそっと彼の額へと密着させながら体温を確かめてみる。
「…アオイ様っ…!!」
「少し熱い…かな?」
キョロキョロと何かを探して部屋を見回すアオイはパタパタとクローゼットに向かい何かを手にして戻ってきた。
そして先に彼を横にならせると丈の長いあたたかな寝間着をかけてやる。
「ごめんね、私の寝間着じゃ小さいかもしれないけど…」
微熱のある彼を心配したアオイが咄嗟にとった行動にカイはきゅっと唇を引き結んだ。
「…ありがとうございます、アオイ様…その、抱きしめても…よろしいですか…?」
「…うん…ねぇカイ、そんなに寒いなら…やっぱり風邪かもしれないよ?アレスに診てもらう?」
シーツを掛け直し、カイの隣に顔を寄せたアオイが心配そうにこちらを覗き込んでいる。
「いいえ、こうしていれてば…すぐ良くなります」
「…そう?」
彼女の華奢な体を抱き寄せ、すっぽりとその身を包み込んだカイ。
(…キュリオ様…申し訳ございません…やっぱり俺…アオイ様が……)
「……」
どんどん赤らんでいく剣士の頬を見たアオイは…ズイと顔を近づけ、柔らかな手のひらをそっと彼の額へと密着させながら体温を確かめてみる。
「…アオイ様っ…!!」
「少し熱い…かな?」
キョロキョロと何かを探して部屋を見回すアオイはパタパタとクローゼットに向かい何かを手にして戻ってきた。
そして先に彼を横にならせると丈の長いあたたかな寝間着をかけてやる。
「ごめんね、私の寝間着じゃ小さいかもしれないけど…」
微熱のある彼を心配したアオイが咄嗟にとった行動にカイはきゅっと唇を引き結んだ。
「…ありがとうございます、アオイ様…その、抱きしめても…よろしいですか…?」
「…うん…ねぇカイ、そんなに寒いなら…やっぱり風邪かもしれないよ?アレスに診てもらう?」
シーツを掛け直し、カイの隣に顔を寄せたアオイが心配そうにこちらを覗き込んでいる。
「いいえ、こうしていれてば…すぐ良くなります」
「…そう?」
彼女の華奢な体を抱き寄せ、すっぽりとその身を包み込んだカイ。
(…キュリオ様…申し訳ございません…やっぱり俺…アオイ様が……)