狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
大人の階段は…登らせない
「私はよくってよ?アラン先生に食べられちゃいたいですわ…」
甘えるような声でトモミがアランに撓垂(しなだ)れ掛(かか)るが…
「……」
殺気さえ感じる鋭い視線を向けたアランより早く、シュウが反撃にでた。
「そういう事は他でやれよ!健全な生徒の前でやることじゃねぇだろ!!」
「あらぁ?シュウ君…アオイさんとそんな関係になりたいなら先生たち応援してあげるのにぃ…」
「んー…シュウ君、この旅行で大人の階段のぼっちゃう?」
アランの怒りに油を注ぐようなアケミの余計なひと言に…
「誰がお前らの力なんか借りるかっ!!俺は正々堂々とアオイに結婚を申し込むぜっ!!」
「えっ!?」
力強くそう言い放ったクラスメイトにアオイが蒸気した赤ら顔で驚きの声を上げる。
「…小僧…黙って聞いていれば…」
もはや苛立ちを隠せないアランが詰め寄り、シュウの胸倉をつかもうと手を伸ばした。
すると…