狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
リュウグウジョウと気になる視線
「絵本にでてくる"リュウグウジョウ"みたい!」
屋根の部分には黒く艶のある"瓦"と呼ばれるものが美しく並んでおり、赤く塗られた柱の端々には見事な金色の細工が施されている。
「この料亭…湖の中にあるの?」
「そうみたい…小さな島になってるみたいだよ?ほらアオイ、足元気を付けて」
「う、うん…」
またも赤い橋が架けており、小さなアーチを描いているその下には清らかな水がきらきらと輝いている。
「へぇ…悠久にこんな場所があるなんて知らなかったな…」
明らかに異国文化あふれる風情に一同は感嘆のため息をもらした。
「……?」
ふと、視線を感じキョロキョロとあたりを見回すアオイ。
「どうしたの?」
「ごめん…気のせいみたい」
(なんだろうこの感じ…心当たりがあるような…)
異様な胸騒ぎを感じたアオイだが、初めて踏み入れる土地に知り合いがいるはずもない。
(大丈夫、私にはお父様がいるんだもの…)
真後ろを歩くアランをそっと振り返ると…アオイの視線に気づいたアランが優しい笑みを向けてくれた。
この悠久でもっとも強く、愛しいキュリオが守護してくれるなどこれほど心強いことがあろうか?
屋根の部分には黒く艶のある"瓦"と呼ばれるものが美しく並んでおり、赤く塗られた柱の端々には見事な金色の細工が施されている。
「この料亭…湖の中にあるの?」
「そうみたい…小さな島になってるみたいだよ?ほらアオイ、足元気を付けて」
「う、うん…」
またも赤い橋が架けており、小さなアーチを描いているその下には清らかな水がきらきらと輝いている。
「へぇ…悠久にこんな場所があるなんて知らなかったな…」
明らかに異国文化あふれる風情に一同は感嘆のため息をもらした。
「……?」
ふと、視線を感じキョロキョロとあたりを見回すアオイ。
「どうしたの?」
「ごめん…気のせいみたい」
(なんだろうこの感じ…心当たりがあるような…)
異様な胸騒ぎを感じたアオイだが、初めて踏み入れる土地に知り合いがいるはずもない。
(大丈夫、私にはお父様がいるんだもの…)
真後ろを歩くアランをそっと振り返ると…アオイの視線に気づいたアランが優しい笑みを向けてくれた。
この悠久でもっとも強く、愛しいキュリオが守護してくれるなどこれほど心強いことがあろうか?