狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
見え隠れする"大和撫子"の本性
「…何を騒いでいるの?」
別棟からやってきた"大和撫子"の登場に、店の男たちがほっと胸を撫で下ろすのがわかる。
「あ…姐ぇさん…それが…」
助けを求めるように彼女に群がってきたものの、背後に構える女の姿に男は怯えているようだった。
「いい加減アラン先生隠すのやめて下さらない!?」
「そーよそーよ!!トモミ先生の嗅覚馬鹿に出来ないんだから!!」
「こっちから感じるイケメンセンサーがビンビンなのよぅ!!!」
トモミは人差し指を突き立てると、"大和撫子"がやってきた方角を指差した。
「まさかとは思いますが…アラン様と同じ学園の先生様でございますか?」
「その通りですわ!!」
アオイたちの会話の中から彼の名を拾っていた"大和撫子"は、さも知人であるかのような口ぶりで言葉を続ける。
「彼女たちの言っている意味がようやくわかりました…美しいのはアラン先生だけと…」
「…な…っ!!」
袖で口元を隠し、優雅で妖艶な笑いを浮かべた彼女の美しさに女教師三人は羞恥と怒りを覚えたものの、勝てる見込みのない相手に言葉が出ない。
「…なんて醜い容姿に言葉使い…さぞお心も歪んでいらっしゃるのでしょうね…」
客にさえ容赦のない"大和撫子"だが、アランやアオイは気に入られたという事なのだろうか?
そして…
店側のミスだと聞いていたにも関わらず、広間に彼らの席が用意されていたのは何故か―――…
別棟からやってきた"大和撫子"の登場に、店の男たちがほっと胸を撫で下ろすのがわかる。
「あ…姐ぇさん…それが…」
助けを求めるように彼女に群がってきたものの、背後に構える女の姿に男は怯えているようだった。
「いい加減アラン先生隠すのやめて下さらない!?」
「そーよそーよ!!トモミ先生の嗅覚馬鹿に出来ないんだから!!」
「こっちから感じるイケメンセンサーがビンビンなのよぅ!!!」
トモミは人差し指を突き立てると、"大和撫子"がやってきた方角を指差した。
「まさかとは思いますが…アラン様と同じ学園の先生様でございますか?」
「その通りですわ!!」
アオイたちの会話の中から彼の名を拾っていた"大和撫子"は、さも知人であるかのような口ぶりで言葉を続ける。
「彼女たちの言っている意味がようやくわかりました…美しいのはアラン先生だけと…」
「…な…っ!!」
袖で口元を隠し、優雅で妖艶な笑いを浮かべた彼女の美しさに女教師三人は羞恥と怒りを覚えたものの、勝てる見込みのない相手に言葉が出ない。
「…なんて醜い容姿に言葉使い…さぞお心も歪んでいらっしゃるのでしょうね…」
客にさえ容赦のない"大和撫子"だが、アランやアオイは気に入られたという事なのだろうか?
そして…
店側のミスだと聞いていたにも関わらず、広間に彼らの席が用意されていたのは何故か―――…