狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
貴族か女神一族の末裔か…?
「…?大和撫子さんから聞いたんですか?」
「いや…手入れが行き届いてはいたが、屋根に分厚い苔が生えていた。湖に囲まれているためだと思われるが…風通しのよい場所でああなるまでは相当な年月が経過しているに違いない」
「アラン先生よく見てるねー」
ミキが今さらに感心したように声をあげる。
(…お父様が知らないなんて…)
「アラン先生でも知らない土地があるんですね…」
アオイは逆にその事に驚いたが、ふと気になることを口にしてしまった。
(あ…そういえば…)
「お城の屋根に苔が生えているのを見た事がないのですが、噴水とか小川が流れているのと、湖はまた違うのですか?」
「え?お城って?」
ミキがいち早く反応し、アオイの顔を覗きこんだ。
悠久の大地に"城"と呼ばれるものはただひとつしかない。
(…いけない私ったら…!)
「えっ!?えっと…キュリオ様のお城にお招き頂いたことがあって…っ…」
「…それはもちろん王の力が色濃く満ちているためさ。滞ることなく全ては流れ続けているからね」
「え?!アラン先生もお城に呼ばれたことあるんですかっっ!?」
ぎょっとしたミキが興奮気味に食いついてくる。
「…私の庭のようなものだ」
(えーーーっ!!)
アオイは飛び上がるほど驚いたが…
「やっぱ貴族とか女神一族の末裔の噂は本当だったんだー!!」
「いや…手入れが行き届いてはいたが、屋根に分厚い苔が生えていた。湖に囲まれているためだと思われるが…風通しのよい場所でああなるまでは相当な年月が経過しているに違いない」
「アラン先生よく見てるねー」
ミキが今さらに感心したように声をあげる。
(…お父様が知らないなんて…)
「アラン先生でも知らない土地があるんですね…」
アオイは逆にその事に驚いたが、ふと気になることを口にしてしまった。
(あ…そういえば…)
「お城の屋根に苔が生えているのを見た事がないのですが、噴水とか小川が流れているのと、湖はまた違うのですか?」
「え?お城って?」
ミキがいち早く反応し、アオイの顔を覗きこんだ。
悠久の大地に"城"と呼ばれるものはただひとつしかない。
(…いけない私ったら…!)
「えっ!?えっと…キュリオ様のお城にお招き頂いたことがあって…っ…」
「…それはもちろん王の力が色濃く満ちているためさ。滞ることなく全ては流れ続けているからね」
「え?!アラン先生もお城に呼ばれたことあるんですかっっ!?」
ぎょっとしたミキが興奮気味に食いついてくる。
「…私の庭のようなものだ」
(えーーーっ!!)
アオイは飛び上がるほど驚いたが…
「やっぱ貴族とか女神一族の末裔の噂は本当だったんだー!!」