狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
紹介したい人
「大好きな"お父様"のことでも考えてるんじゃないの?って!!」
「…っ…!」
鋭いミキの指摘を受け、どきりと焦った無言のアオイを見ていれば…的を得ているのがよくわかった。
「はぁ…"お父様"は娘にこんなに想われて幸せかもしれないけど、あたしはアンタの将来が心配だよ…」
「わ、わたしも…」
「…ぶっ!!自覚はあるのね?」
「うん…でも、ずっとこのままでもいいかなって…」
(あれ?前にもこんな話をどこかでしたような…)
「…ほんと変な子…。でもまぁそれだけ"お父様"が素晴らしい人なのはわかるよ。いつか私にも紹介してよね?」
片目をつぶり、人の好さそうな笑顔を向けてくるミキにアオイは満面に笑みを浮かべた。
「うんっ!私もいつかミキたちにお父様を紹介したい…」
(本当にいつか…ミキとシュウにお父様を紹介できたらいいな…)
紹介もなにもアランが父親だとは口が裂けても言えない。
そしてその彼が悠久の王だという秘密を公(おおやけ)に出来る日は来るのだろうか?
その時…
―――コンコン…
「ん?誰だろ…」
ノックの音に振り向いたミキが横に引くタイプの扉へと近づいていく。
「…っ…!」
鋭いミキの指摘を受け、どきりと焦った無言のアオイを見ていれば…的を得ているのがよくわかった。
「はぁ…"お父様"は娘にこんなに想われて幸せかもしれないけど、あたしはアンタの将来が心配だよ…」
「わ、わたしも…」
「…ぶっ!!自覚はあるのね?」
「うん…でも、ずっとこのままでもいいかなって…」
(あれ?前にもこんな話をどこかでしたような…)
「…ほんと変な子…。でもまぁそれだけ"お父様"が素晴らしい人なのはわかるよ。いつか私にも紹介してよね?」
片目をつぶり、人の好さそうな笑顔を向けてくるミキにアオイは満面に笑みを浮かべた。
「うんっ!私もいつかミキたちにお父様を紹介したい…」
(本当にいつか…ミキとシュウにお父様を紹介できたらいいな…)
紹介もなにもアランが父親だとは口が裂けても言えない。
そしてその彼が悠久の王だという秘密を公(おおやけ)に出来る日は来るのだろうか?
その時…
―――コンコン…
「ん?誰だろ…」
ノックの音に振り向いたミキが横に引くタイプの扉へと近づいていく。