狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
いつも三人で…Ⅰ
「きゃっ」
「ちょ…っ!アンタ色々見えるからやめなって!!」
恥ずかしそうに両手で顔を隠したアオイと、汚いものを見るような蔑(さげす)んだ眼差しで追い払う手つきで示すミキ。
「えっ!?…あっっ!ごめんって!!」
大慌てで裾(すそ)を直したシュウは片足だけそれを脱いで裏面を見せた。
「ほら、ちょっと高低差があるから気を付けろよ?履き慣れなくて転んでるやつもいるらしいぜ!」
「あ…本当だ、この二つの木で接地するようになってるんだね」
「じゃあ俺は廊下で待ってるから着替えたら教えろよ!」
「はいはい!」
クスリと笑い合ったアオイとミキは急いで室内へ戻る。
「それにしても良かったぁ!二人部屋で♪変に気を使う事もないしさ?」
「うんっ手配してくれた先生に感謝しなきゃだねっ」
(やっぱりアラン先生かな…)
クラスに馴染めていないわけではないが、アオイを嫌っている女子生徒がいることは事実だった。
そしてそれに留まらず、明らかにアランに特別視されている彼女の存在が気に入らない者たちは学園中至る所に蔓延っているのだ。
(いつもお父様に守られてばかり…あとでお礼を言いに行こう)
「ちょ…っ!アンタ色々見えるからやめなって!!」
恥ずかしそうに両手で顔を隠したアオイと、汚いものを見るような蔑(さげす)んだ眼差しで追い払う手つきで示すミキ。
「えっ!?…あっっ!ごめんって!!」
大慌てで裾(すそ)を直したシュウは片足だけそれを脱いで裏面を見せた。
「ほら、ちょっと高低差があるから気を付けろよ?履き慣れなくて転んでるやつもいるらしいぜ!」
「あ…本当だ、この二つの木で接地するようになってるんだね」
「じゃあ俺は廊下で待ってるから着替えたら教えろよ!」
「はいはい!」
クスリと笑い合ったアオイとミキは急いで室内へ戻る。
「それにしても良かったぁ!二人部屋で♪変に気を使う事もないしさ?」
「うんっ手配してくれた先生に感謝しなきゃだねっ」
(やっぱりアラン先生かな…)
クラスに馴染めていないわけではないが、アオイを嫌っている女子生徒がいることは事実だった。
そしてそれに留まらず、明らかにアランに特別視されている彼女の存在が気に入らない者たちは学園中至る所に蔓延っているのだ。
(いつもお父様に守られてばかり…あとでお礼を言いに行こう)