狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
真夜中の出来事Ⅰ
"ごめんなさい、お父様っ!シュウを招き入れたのは私です!!"
対峙している二人の間に割って入るアオイ。
可愛らしい寝間着にきがえ、キュリオの部屋でまどろんでいたはずの彼女がなぜか飛び起きてここまで走ってきたのだ。
(アオイ…眠っていると思っていたが…やはり…)
一度眠ったらなかなか起きないアオイが早々に目を覚ますなど…何か気がかりなことがあるか、キュリオには知られてはまずい隠し事があるに決まっている。
"…アオイッ!なんでアランなんかと一緒に住んでんだよっ!!どうかしてるぜお前らっ!!"
グイグイとアオイの腕を引き、階段を下りて行こうとするシュウに困り顔のアオイ。
"ま、待ってシュウ…違うの!話を聞いてっ…"
"…っそんなのここ出てからでいいだろっ!?"
"こ、ここは…私たちの家で…アラン先生は……"
すると…それまで黙っていたキュリオが口を開いた。
"シュウ君…キミは今までどこに隠れていたんだい…?"
明らかに不機嫌さを滲ませたアランの声色と視線が暗く淀んでいくのがわかる。
"…それは……"
"……"
そして…
無言のままチラリと視線を交わしたアオイとシュウの眼差しがその答えを物語っているのだった―――。
対峙している二人の間に割って入るアオイ。
可愛らしい寝間着にきがえ、キュリオの部屋でまどろんでいたはずの彼女がなぜか飛び起きてここまで走ってきたのだ。
(アオイ…眠っていると思っていたが…やはり…)
一度眠ったらなかなか起きないアオイが早々に目を覚ますなど…何か気がかりなことがあるか、キュリオには知られてはまずい隠し事があるに決まっている。
"…アオイッ!なんでアランなんかと一緒に住んでんだよっ!!どうかしてるぜお前らっ!!"
グイグイとアオイの腕を引き、階段を下りて行こうとするシュウに困り顔のアオイ。
"ま、待ってシュウ…違うの!話を聞いてっ…"
"…っそんなのここ出てからでいいだろっ!?"
"こ、ここは…私たちの家で…アラン先生は……"
すると…それまで黙っていたキュリオが口を開いた。
"シュウ君…キミは今までどこに隠れていたんだい…?"
明らかに不機嫌さを滲ませたアランの声色と視線が暗く淀んでいくのがわかる。
"…それは……"
"……"
そして…
無言のままチラリと視線を交わしたアオイとシュウの眼差しがその答えを物語っているのだった―――。