狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
恐ろしいもの
―――ドーーーンッ!!!
突然轟いた爆発音に強固な館のガラスが悲鳴を上げるように軋んだ。
「…っ!?」
キュリオに対する不安が一変、何が起きたかわからない混乱へと気持ちは切り替わる。
「……」
それはキュリオも同じだった様で…無言のまま冷たい瞳を窓辺に向け睨んでいる。
「お、お父様…っ」
焦ったアオイは抱き締められていた腕の中で必死に父の名を叫んでいる。
―――ドーーンッ!!!ドォオオンッ!!!
「…きゃっ」
尚も続く爆発音にアオイは耳を塞いだ。
平穏な悠久で爆発音を耳にすることなどほどんどなく、腹の底から突き上げるような激しい感覚にアオイの恐怖はさらに掻き立てられていく。
「アオイ…この館は結界で守られている。決して外に出てはいけない。恐ろしいのは炎だけではないことを覚えておいて欲しい」
「どういう意味ですか?」
「今は時間がない。あとで説明する」
突然轟いた爆発音に強固な館のガラスが悲鳴を上げるように軋んだ。
「…っ!?」
キュリオに対する不安が一変、何が起きたかわからない混乱へと気持ちは切り替わる。
「……」
それはキュリオも同じだった様で…無言のまま冷たい瞳を窓辺に向け睨んでいる。
「お、お父様…っ」
焦ったアオイは抱き締められていた腕の中で必死に父の名を叫んでいる。
―――ドーーンッ!!!ドォオオンッ!!!
「…きゃっ」
尚も続く爆発音にアオイは耳を塞いだ。
平穏な悠久で爆発音を耳にすることなどほどんどなく、腹の底から突き上げるような激しい感覚にアオイの恐怖はさらに掻き立てられていく。
「アオイ…この館は結界で守られている。決して外に出てはいけない。恐ろしいのは炎だけではないことを覚えておいて欲しい」
「どういう意味ですか?」
「今は時間がない。あとで説明する」