狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
アランの行方Ⅱ
アランから常に素っ気ない態度であしらわれるのに慣れてしまい、見落としがちだったが…
(それだけじゃないわ…シュウ君に"小僧"?ただの冗談なのに真に受けて…)
その時のシュウが冗談で言ったのか本気であったのか…彼をよく知る人物であればおそらく後者である事はわかったはずだが、そんなことはどうでもよかった。
(アラン先生が怒ったのは…まさか…その相手がアオイさんだったから…?)
(アオイさん…?)
「…っ!!…」
はっと何かに気付いた瞬間…
「おいしいお酒の話はどうなっちゃうんですっ!?」
朝に出た話を心待ちにしていたミハルが蒼白な顔で悲鳴混じりの声をあげた。
「しょうがないから女三人で行きましょうかぁ…」
ガックリと項垂れたアケミがハルミと寄り添うようにトボトボと歩き始める。
「…っ二人とも!アラン先生をこのままにしておくおつもりですのっ!?」
すでに諦めている二人の前にトモミが立ちはだかった。
「えー?きっととっくに戻って来てますってー…」
そうと決めつけるミハルだが無理もない。堅物で硬派なイメージの強いアランがまさか女子生徒をどこかへ連れ去ってしまうなど考えられないからだ。
(それだけじゃないわ…シュウ君に"小僧"?ただの冗談なのに真に受けて…)
その時のシュウが冗談で言ったのか本気であったのか…彼をよく知る人物であればおそらく後者である事はわかったはずだが、そんなことはどうでもよかった。
(アラン先生が怒ったのは…まさか…その相手がアオイさんだったから…?)
(アオイさん…?)
「…っ!!…」
はっと何かに気付いた瞬間…
「おいしいお酒の話はどうなっちゃうんですっ!?」
朝に出た話を心待ちにしていたミハルが蒼白な顔で悲鳴混じりの声をあげた。
「しょうがないから女三人で行きましょうかぁ…」
ガックリと項垂れたアケミがハルミと寄り添うようにトボトボと歩き始める。
「…っ二人とも!アラン先生をこのままにしておくおつもりですのっ!?」
すでに諦めている二人の前にトモミが立ちはだかった。
「えー?きっととっくに戻って来てますってー…」
そうと決めつけるミハルだが無理もない。堅物で硬派なイメージの強いアランがまさか女子生徒をどこかへ連れ去ってしまうなど考えられないからだ。