狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】
激突!トモミVSシュウ?
「げっ!!!」
「…っ卑怯者!純粋な子供を騙すなんて大人のすること!?」
腕まくりをして喧嘩上等な勢いで顔を近づけたミキが鼻息荒く捲し立てる。
「あら…人聞きの悪い。騙されたのは貴方たちの落ち度じゃなくって?己の未熟さを人のせいにするなんてやっぱりガキね…」
鼻先で笑うトモミにミキが悔しそうに声を上げた。
「言っとくけど!アラン先生に振り向いてもらえないからってアオイに八つ当たりすんのやめてくれるっ!?」
「なっ…!!」
今度は図星なトモミが額に青筋を立てながら目を見開いた。
「アンタなんてただ化粧が濃くて胸がでかい以外取り柄ないじゃん!!アオイの良さをわかってるアラン先生はほんとイイ男だよっっ!!!」
「はぁ!?私のこの美貌のどこに欠点が?あんな乳臭いガキ…"お父様"のお膝でおねんねがお似合いだわ!!」
馬車での衝撃な会話を思い出したトモミが声高らかに嘲笑っている。
「…てんめぇ!!もう一回言ってみろ!!アオイを馬鹿にしたらただじゃすまねぇぞ!!!!」