蒼い灯火
始めたばかりの頃は、同じ年くらいの子とボールを蹴り、奪い合ったりしていた。
リフティングがどれだけ出来るかも競い合った。
俺はリフティングが全然出来なくて、泣きながら毎晩家の庭で練習したことを今でも覚えている。
練習のおかげで、初めて10回連続でリフティング出来た日。
父さんも母さんも喜んで、とても褒めてくれたことは今でも覚えている。
それから徐々に上達していって、小学校中学年の時には高学年に混ぜてもらい練習や試合をしていた。
ボールを追いかける毎日が、ただただ楽しくて。
家に帰っても、ずっと家の壁を相手にボールを蹴っていたのを思い出す。