気まぐれ男子とクール女子
女は、ウソ…なんて呟き、ウソだ!と叫ぶ。

「何が?俺、お前の名前も知らないし、知ろうとも思ってなかったし」

女は涙目でまだ叫び続ける。


「だって、付き合ってくれるって!いいよって言ったじゃない!」


うるさい……

「適当にあしらわないとウザいし。そして今その状況。あと、叫ばないで、頭に響く」


そこまで言うと、女も泣きだす。

「私、大輔のこと好きだよ?大好きだよ?大輔も好きになってよぉ…」

好き……?俺を?


「違うだろ」

低い声で言う。

「え?」

困惑の声が聞こえる。

「ただ有名でいい男を置きたかっただけだろ?そういうの、マジいらねぇわ。さっさと散ってくれる?優しくフってやろうと思ったのに、冷めたわ」


面倒くさいというように言った俺に女は最低!!!!と叫び、泣きながら走っていった。

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