気まぐれ男子とクール女子

「最低……ね…」

独り言のように呟く。


「おおっと、傷ついてるのかなぁ？」


……ウザい奴が来た……

「いや？自分のほうが最低なのに最低とか、アホらしと思ってただけだが？」

溜息を吐きながら言う。

えぇ？とニヤニヤとした顔で言う。

「傷ついたんだろー？まったく、隠すのが上手いなぁ！」


あはははと笑うこいつ、俺の幼馴染みである馬野(うまの)遼斗(りょうと)。

そして、俺の名前は菅原(すがはら)大輔(だいすけ)。
全て遼斗情報だが、俺はイケメンで女達にモテるらしい。あまり気にしていなかったが、告白も1日に1回は絶対だと言う。

……そう言われれば、よく言われてた気がしなくもない。

そして、大輔もよく女達に呼び出されていた。これは俺情報だ。

「もういいわ……」

うんざりした俺は溜息を吐きながらそう言った。

「ふっふーん！そうか、そうか！よーし！そういうお前に面白い情報を教えてやろう！」