ルビー〜ending storry〜

プリンセス


〜執事side〜
「正義ごっこ・・・ねぇ」
エリスはリアの部屋を出て廊下を歩きながら先ほど言われた言葉を繰り返す。
''正義ごっこ''・・・たしかにそうかもしれない。
誰かとも分からぬ人々を救う。
リアには彼女の目的のために自分の享楽に付き合わせている・・・と言っているのだが・・・。
「本当の理由を貴女が知ることはないでしょう」
貴女は・・・忘れてしまっているのだから。
だから、人間などと契りを交わしてしまったのだ。
貴女と私の約束をー・・・・。
失われた記憶を取り戻させることなど、奇跡に近いものかもしれないのに。
それでも、私はー。
思い出して欲しい、貴女に私のことをー・・・・。
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