ルビー〜ending storry〜

コツコツ・・・カツカツという、二つの足音が静寂の中響く。
女の両足は酷く震えており、並々ならぬ恐怖を物語る。
ジリジリ寄る男。
女は震える足を必死に後ろへ動かす。
するとどうしたものか、あまりの恐怖に耐えられなかったのか、カクンと膝が崩れ落ち、女は床へ座り込んでしまった。
嫌っー！動いてよっ！！！！
女の顔面は蒼白になり、ツゥと背中に冷たいものが伝う。
コツコツと続いていた足音が止まり、女は恐る恐る顔を上げた。