薫子様、一大事でございます!
「カコちゃん、」
「はい、なんでしょうか」
「普通はそこで、元カノや同窓会で再会して関係が発展とかいう線を疑るだろ」
北見さんが私を仰ぎ見る。
元カノ……?
同窓会で発展……?
「そうでございますよ、薫子様」
滝山まで北見さんに賛同する。
「そうなんですか?」
ただの同級生ではないの?
ピンとこなくて首を傾げた。
「……カコちゃんに普通を求めた俺が馬鹿だった」
「ちょっと、何ですか、それは」
私のことをことあるごとに「変だ、変だ」って。