薫子様、一大事でございます!
「そうですか?」
象だから長くて当然だと……。
「でも、足が5本よりはいいかと思うんですが」
5本なんて、もう生き物の域を超えているし。
それでも北見さんは不服だったらしく
「じゃあ、次は豚だ」
「豚ですか?」
次なる課題を突きつけた。
その姿を思い描く。
豚といえば鼻。
鼻さえ押さえれば、きっと豚になるはず。
気合を入れて描き始める。
今度こそ本物の豚を描かなくちゃ。