薫子様、一大事でございます!
NIKAIDOHは、まんまと常盤ハウジングのものに。
それなら、私は自由の身のはず。
「僕は結構執着心が強いみたいです。両方ほしくなりました」
「――そんな!」
伸ばされてきた手を邪険に払う。
「おやおや。あんまり暴れるのでしたら、少しの間眠っていただきましょう」
DCHが胸元から何かを取り出す。
――な、何!?
それが私の口元に当てられ
「や、やめ――……」
そこで、プツンと意識が途絶えた。