※Don't touch me.
touch▽00
「亜優、よく聞いて。」
私は弱りきった母の姿を捉え頷く。
母は死ぬ間際に私に言い聞かせた。
「貴方のその体質は、きっと亜優を困らせてしまう。」
「でもね。」と続け笑う。
「_____すれば、きっと貴方も…。」
ここからは、母が何を言ったかよく覚えていない。
覚えているのは、母は目を閉じてもう目を開けることはなかったこと。
それだけだった。
でも貴方に出会えて、私は母が言いたかった事に気付いた。
貴方に出会えて、私は変われた。
今まで、触れる事が許されなかった分。
触れる事ができなかった分。
_____貴方に、触れたい。
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