先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
変化
「はい、というわけで来週から文化祭準備期間に入るわけだけども、全員で協力して全員が全力で取り組むように!」
───────…
「文化祭…かぁ」
テストが終わり、また平常へと戻った日常を満喫していると、文化祭の季節がやってきた。
そんなことを実感しつつ、部室へと続く廊下を歩きながら、ふと先程のホームルームの一件を思い返す。
文化祭…。
中学の頃は幼なじみがいたから楽しめていたけど、高校となれば訳が違う。
先輩がいるとはいえ、四六時中一緒にいるわけでもないし、そこまでの手間と迷惑をかける気は毛頭ない。
取り敢えずは、静かに大人しく周りにあわせていこうと決意し、いつの間にか着いていた部室のドアを開けた。