先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
神妙に頷いていると、私の反応を薄いと感じたのか、先輩は意外そうに尋ねてきた。
「あれっ、そういうの興味ない感じ?」
「あ、いえっ!その…わ、私、人見知りなのでっ…その、不安…というか……」
「そーなの?まあでも、穂和ちゃんは明るくなったと思うし、俺は、自信持って人と接していいと思ってるよ」
「わ、私が…ですか…?」
私が明るい…。
単なる励ましじゃなくて、すごく事実感があるのは先輩が言ったからだろうか。
どちらにせよ、先輩の言葉に励まされた私は、文化祭こそは積極的に人と関わってみようと意気込んだ。