先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
「まっ、穂和ちゃんは別だけど!」
彼女の笑顔を思い浮かべながら、周りの女子たちをまくように廊下を駆け抜けていった。
「うわっ…何これ…」
穂和ちゃんのクラスが繁盛しているのは聞いていたけど…。
「すっごい行列…てか教室ん中見えないし!!」
ここまでとは予想していなかった…!!
「一体何がどうなって…」
呆然と立ち尽くしていると、丁度教室から二人組の男子生徒が出てきた。
「つかさ~ヤバかったよなぁ!」
「も~本当萌えたわぁ!!まさかあの子がメイドしてるなんてなぁー!」
「おー。もうタイムラインで回ってきたからなぁ」
「ハハッ!マジかよ~!!」
一瞬でその会話が誰について話しているのかが理解出来た。