先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
だから、あの教室に用があるのは私だけ…。
色々考え込んでしまったが、ここが職員室の入り口であることを思い出し、慌てて廊下へでる。
…そういえば、さっき先生が、他の生徒が貸りていったって…。
特別教室の存在は誰にも知られていないはず…。
別棟なうえに、そこに行く用事なんて私と先輩以外ないはず。
もし、その場所を知っていて、そこに用事があるとしたら…………。
「─!!」
こんなとこに突っ立っている場合じゃない…!
張り巡らせていた思考を断線し、走り出す。
「急がなきゃ…!!!」