先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
「うわ~マジでかわいいんだけど。ねえ、本当に好きにしちゃっていいの?」
「当たり前じゃない。あー、でも傷は残さないでね」
突然見知らぬ男に羽交い締めにされる。
最初こそ何を言っているのか分からなかったが、徐々に会話の内容を理解し、ガタガタと体が震えた。
「ふふっ、震えちゃって、かわいそーね」
「でも~元はといえばあんたが悪いんだしぃ?」
「そおそお!」
そう口々に好き放題言った後に、三人の中のリーダー的な存在の子が私へと歩み寄る。
そして、耳元で一言。
「ね、取引しない?」
「…え……」