先輩と私~ピュア系一途×爽やか系おおかみ~
「横内、あんたちょっとどいてて」
「あ?んだよー…」
リーダーの子がそう命令すると、私に覆い被さっていた男の子は大人しく引き下がった。
それを横目に、彼女は声を潜めながら言った。
「あいつに乱暴されるか、それとも荒らしているとこを自演して写メ撮られて先輩に送信されるか、どっちがいい?」
「───!?」
頭を鈍器で殴られたような衝撃が私を襲った。
すると、いつの間にロッカーを漁っていたのか、取り巻きの女子生徒が、エプロンを掴みながら、意気揚々と尋ねてきた。
「ねえねえ!これとかよくない!?」
「…!待って!!それだけはっ…!!」